IT技術者育成に向けたコミュニケーション教育
指導者セミナー 開催報告
2019年11月5日(火)、当社が主催する「IT技術者育成に向けたコミュニケーション教育 指導者セミナー」を福岡県福岡市博多の福岡センタービルにて開催しました。

本セミナーを開催した目的は、学校様よりサーティファイへいただくご意見の中で、IT技術者育成において、コミュニケーションの指導に必要性を感じているものの、実施ができていない、指導方法に悩んでいる、というお声を多くいただいたためです。
そこで、弊社が主催しているコミュニケーション検定の認定講師であり、IT業界も含めた産業界にて経営コンサルティングを行い、学校での研修も担っていらっしゃる、ブルーミングスマイルズ 植村 恵美 氏をお招きし、産業界と教育界を繋げる橋渡しのお立場として、ご講演をいただきました。

当日はIT系専門学校を中心とした10団体、14名様よりご参加いただき、今後のIT技術者育成におけるコミュニケーション教育についてご参加者同士で意見を交換し、考える機会となりました。

(1)IT業界におけるコミュニケーションの重要性
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まずは、コミュニケーション力の重要性についてお話いただきました。
コミュニケーション力は、ビジネスパーソンにとって重要なスキルではあるが、外部のお客様に対するマナーだけでなく、社内でのコミュニケーションが特に重要視されており、そのためIT技術者にも求められるスキルだということです。

「コミュニケーション教育にこれといった正解はない」との植村講師のお言葉から、コミュニケーションの指導方法については、現在の社会状況を把握する必要があるとのことで、IT業界の現状をお話いただきました。植村講師がコンサルタントとしてお関わりになった企業様からの依頼や声を、
行政が公開している早期離職率のデータと照らし合わせ、現代の若者が社内コミュニケーションに悩むか、不満を持って離職してしまうという構図を解説していただきました。

また、当日ご参加いただいた皆様の普段のご活動内容や、セミナー参加の動機を共有いただく時間を設けました。
皆様、それぞれの所属先でコミュニケーション指導に力を入れたいとの思いでご参加いただいたそうです。
(2)学校教育でコミュニケーション授業が求められる理由
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IT業界の理解から、コミュニケーションの重要性を参加者の皆様にご理解いただいた後は、
コミュニケーション教育をどの段階で行う必要があるかについてご講演いただきました。

企業様から植村先生へのご依頼状況より、学生様が就職後、企業内研修で対策を行う企業様も多いとのことですが、企業との相性などは、入社前の就職活動時に、学生様も企業様も模索している現状がニュースなどから見受けられます。
その部分をいかに考えられるかは、普段から、学生様が自身のコミュニケーションスタイルを捉え、振り返り、どのような環境で仕事をしたいかを考える力をつける必要があるとのことです。

よって、就職活動の理想型として、企業側、学生側のお互いの努力があって、自身に合った最初のキャリアステージを選択できることが、雇用する側される側のお互いにとって最良だとのことです。

しかし、現代はSNSの発達により顔を合わせずにコミュニケーションを取ることが多くなっております。また昔に比べて核家族化が進み、親戚付き合い、近所付き合いも減ったためコミュニケーションについて日常から考える場面は少なくなってしまっています。
そのような環境の中で自発的に自己を振り返り、対策することは難しい現状です。
そのため植村講師は、企業様から、「学校の授業にコミュニケーション教育を取り入れることで学生様の将来のバックアップを行ってほしい」という声を多くいただくそうです。
(3)コミュニケーション教育の指導方法例と指導のポイント
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学校でコミュニケーション教育を行うことの必要性をご講演いただき、実際に授業を行う場合の指導例やツールをご紹介いただきました。

指導の一事例として、言葉だけでは不足しがちな点から「表情筋のトレーニング」を、共通の会話を行ったり自分や相手の趣味嗜好を考える点から「一般常識」や「名言」を、授業内に取り入れる方法をご紹介いただきました。

ツールとしては、弊社サーティファイの「コミュニケーション検定」につきましても、植村講師も認定講師としてご指導いただいているお立場として、授業にコミュニケーション検定を取り入れることは以下がメリットになるとお話いただきました。

・検定に合格することで体系的なコミュニケーション知識を習得し学生様の自信に繋がる
・テキストや試験の内容から、コミュニケーションについて振り返るきっかけになる
・検定名を履歴書に記載し、自分のコミュニケーションスタイルや、
 課題に取り組んでいる姿勢をアピールできる


サーティファイからも、ぜひ授業内でコミュニケーション検定をご活用いただくことをお勧めします!

しかし、上記のような授業を実施するうえで必要なポイントは、まずは教員がコミュニケーションについて考え、ひとりひとりの立場に立って、学生様を理解することだそうです。
例えば、就職観ひとつをとっても、今の学生様は明るい職場で楽しく働き、休みが多く仕事以外の生活も重要視できる企業を選びますが、反対に、昇進や年収1千万などの高い収入を強くは望んでいないとのことです。そのような、指導の立場に当たる教員と全く違った価値観を持つ学生様を昔はこの方法で成長した、と考えを押し付けず、尊重し、理解することがコミュニケーション指導の第一歩とのお話です。
参加者の声
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今回参加者の皆さまに参加後のアンケートを取ったところ、「セミナー内容は満足のいくものでしたか?」の問に対し、5段階評価のうち平均で4.57ポイントの評価をいただきました。「満足(5点)」、「概ね満足(4点)」の評価をいただいたのは全体の92.9%にのぼり、多くの方にご参考といただける機会をご提供できたものと捉えております。

ご参加者のうち、IVY大分高度コンピュータ専門学校 森﨑 真由美 様からは、
「本セミナーは特にアビリティスキルについて、知見が広まったと感じました。履歴書の書き方や挨拶、ノックの仕方などのマナーを重視したキャリア教育に取り組んでいますが、学校等でコミュニケーション能力が身につく講義を導入してほしいという企業様の要望に対して悩んでいたところ、今回のセミナーを通じて『普段からコミュニケーションを意識して関わる』という点に、答えが見えた気がしました。」とご感想をいただきました。

また、ESPエンタテインメント福岡 非常勤講師 山下 聖子 様からは、
これからの社会や企業で求められている人材がよく分かりました。目上の方や初対面の方との対応が苦手であったり、クラスでもまわりにとけこめない学生がおります。来年度から当校でもコミュニケーション検定を導入することから、私自身もコミュニケーション検定を勉強して指導に活かしたいと思います。」とご意見をいただきました。

IT技術者育成に向けたコミュニケーション教育
指導者セミナー 開催報告
2019年11月5日(火)、当社が主催する「IT技術者育成に向けたコミュニケーション教育 指導者セミナー」を福岡県福岡市博多の福岡センタービルにて開催しました。

本セミナーを開催した目的は、学校様よりサーティファイへいただくご意見の中で、IT技術者育成において、コミュニケーションの指導に必要性を感じているものの、実施ができていない、指導方法に悩んでいる、というお声を多くいただいたためです。
そこで、弊社が主催しているコミュニケーション検定の認定講師であり、IT業界も含めた産業界にて経営コンサルティングを行い、学校での研修も担っていらっしゃる、ブルーミングスマイルズ 植村 恵美 氏をお招きし、産業界と教育界を繋げる橋渡しのお立場として、ご講演をいただきました。

当日はIT系専門学校を中心とした10団体、14名様よりご参加いただき、今後のIT技術者育成におけるコミュニケーション教育についてご参加者同士で意見を交換し、考える機会となりました。
(1)IT業界におけるコミュニケーションの重要性
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まずは、コミュニケーション力の重要性についてお話いただきました。
コミュニケーション力は、ビジネスパーソンにとって重要なスキルではあるが、外部のお客様に対するマナーだけでなく、社内でのコミュニケーションが特に重要視されており、そのためIT技術者にも求められるスキルだということです。

「コミュニケーション教育にこれといった正解はない」との植村講師のお言葉から、コミュニケーションの指導方法については、現在の社会状況を把握する必要があるとのことで、IT業界の現状をお話いただきました。植村講師がコンサルタントとしてお関わりになった企業様からの依頼や声を、
行政が公開している早期離職率のデータと照らし合わせ、現代の若者が社内コミュニケーションに悩むか、不満を持って離職してしまうという構図を解説していただきました。

また、当日ご参加いただいた皆様の普段のご活動内容や、セミナー参加の動機を共有いただく時間を設けました。
皆様、それぞれの所属先でコミュニケーション指導に力を入れたいとの思いでご参加いただいたそうです。


(2)学校教育でコミュニケーション授業が求められる理由

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IT業界の理解から、コミュニケーションの重要性を参加者の皆様にご理解いただいた後は、
コミュニケーション教育をどの段階で行う必要があるかについてご講演いただきました。

企業様から植村先生へのご依頼状況より、学生様が就職後、企業内研修で対策を行う企業様も多いとのことですが、企業との相性などは、入社前の就職活動時に、
学生様も企業様も模索している現状がニュースなどから見受けられます。
その部分をいかに考えられるかは、普段から、学生様が自身のコミュニケーションスタイルを捉え、振り返り、どのような環境で仕事をしたいかを考える力をつける必要があるとのことです。

よって、就職活動の理想型として、企業側、学生側のお互いの努力があって、自身に合った最初のキャリアステージを選択できることが、雇用する側される側のお互いにとって最良だとのことです。

しかし、現代はSNSの発達により顔を合わせずにコミュニケーションを取ることが多くなっております。
また昔に比べて核家族化が進み、親戚付き合い、近所付き合いも減ったためコミュニケーションについて日常から考える場面は少なくなってしまっています。
そのような環境の中で自発的に自己を振り返り、対策することは難しい現状です。
そのため植村講師は、企業様から、「学校の授業にコミュニケーション教育を取り入れることで学生様の将来のバックアップを行ってほしい」という声を多くいただくそうです。


(3)コミュニケーション教育の指導方法例と指導のポイント

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学校でコミュニケーション教育を行うことの必要性をご講演いただき、実際に授業を行う場合の指導例やツールをご紹介いただきました。

指導の一事例として、言葉だけでは不足しがちな点から「表情筋のトレーニング」を、共通の会話を行ったり自分や相手の趣味嗜好を考える点から「一般常識」や「名言」を、授業内に取り入れる方法をご紹介いただきました。

ツールとしては、弊社サーティファイの「コミュニケーション検定」につきましても、植村講師も認定講師としてご指導いただいているお立場として、授業にコミュニケーション検定を取り入れることは以下がメリットになるとお話いただきました。

・検定に合格することで体系的なコミュニケーション知識を習得し学生様の自信に繋がる
・テキストや試験の内容から、コミュニケーションについて振り返るきっかけになる
・検定名を履歴書に記載し、自分のコミュニケーションスタイルや、課題に取り組んでいる姿勢をアピールできる

サーティファイからも、ぜひ授業内でコミュニケーション検定をご活用いただくことをお勧めします!

しかし、上記のような授業を実施するうえで必要なポイントは、まずは教員がコミュニケーションについて考え、ひとりひとりの立場に立って、学生様を理解することだそうです。
例えば、就職観ひとつをとっても、今の学生様は明るい職場で楽しく働き、休みが多く仕事以外の生活も重要視できる企業を選びますが、反対に、昇進や年収1千万などの高い収入を強くは望んでいないとのことです。そのような、指導の立場に当たる教員と全く違った価値観を持つ学生様を昔はこの方法で成長した、と考えを押し付けず、尊重し、理解することがコミュニケーション指導の第一歩とのお話です。


参加者の声
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今回参加者の皆さまに参加後のアンケートを取ったところ、「セミナー内容は満足のいくものでしたか?」の問に対し、5段階評価のうち平均で4.57ポイントの評価をいただきました。「満足(5点)」、「概ね満足(4点)」の評価をいただいたのは全体の92.9%にのぼり、多くの方にご参考といただける機会をご提供できたものと捉えております。

ご参加者のうち、IVY大分高度コンピュータ専門学校 森﨑 真由美 様からは、
「本セミナーは特にアビリティスキルについて、知見が広まったと感じました。履歴書の書き方や挨拶、ノックの仕方などのマナーを重視したキャリア教育に取り組んでいますが、学校等でコミュニケーション能力が身につく講義を導入してほしいという企業様の要望に対して悩んでいたところ、今回のセミナーを通じて『普段からコミュニケーションを意識して関わる』という点に、答えが見えた気がしました。」とご感想をいただきました。

また、ESPエンタテインメント福岡 非常勤講師 山下 聖子 様からは、
これからの社会や企業で求められている人材がよく分かりました。目上の方や初対面の方との対応が苦手であったり、クラスでもまわりにとけこめない学生がおります。来年度から当校でもコミュニケーション検定を導入することから、私自身もコミュニケーション検定を勉強して指導に活かしたいと思います。」とご意見をいただきました。